女子フットサル向上委員会

コナミのサイトで掲載されていたXANADU特集、、、デリられる前に戴いておこう・・


▼女子フットサル向上委員会
vol.1【「ザナドゥー ラブズ NHC」大特集〜その1〜】2005.11.09 Wednesday

最近よく目にする“女子フットサル”。
来年のドイツW杯に向け、サッカーも盛り上がっているが、それに負けないくらいの熱がある。
そんな大ブーム前夜、大注目の女子フットサルをもっと知りたい!と言うわけで、女子フットサルを連続で特集します!
その前に……。
フットサルとは、すごく簡単に説明すると5人制のサッカー競技。
1988年に国際サッカー連盟が競技規則を定め、サッカーを意味する「フット」と室内を意味する「サル」が合わさって'94年に「フットサル」の名称が定まったのでした。
オランダやドイツではプロリーグもあり、スペインではサッカーより競技人口が多い人気スポーツなのだ。


さて、日本における現在のタレント・フットサルブームの起源は、2003年にハロープロジェクトガッタスブリリャンチスの発足から始まる。
そもそもは女子サッカーを盛り上げる為に誕生したのだが、彼女たちが意外なほどの迫力で真剣にボールを追いかける姿は予想外の盛り上がりをみせ、サンズのカレッツァ、事務所混合チームのシュープホリプロザナドゥーなど女子タレントのフットサルチームはどんどん誕生。
去年の8月には日本サッカー協会が公認する女子フットサルの公式戦、お台場カップが開催されるまでになったのだった。
以降、日増しにチームも増えて盛り上がり続ける女子フットサル……。


そんななか今回は今年の公式戦、冒険王リーグで3位になったホリプロザナドゥーに注目してみました。
なぜなら……彼女たちは長い間、一勝も出来ない、いわゆるダメチームだったのだ。
それが3位の大健闘。今まさに実力が伸び盛り!
そんな彼女たち、タレント、アイドル、お笑いと、混合チームのザナドゥーに迫ります!


まずはメンバー紹介から。彼女たちのフットサルにかける意気込み、目標など、熱いコメントをご覧下さい。


安田美香 #9】
うちは個人の技術としては低いんです。ボールを止めてちゃんとパスを出す、という基本的なこともままならないくらい。でもその分声を出したり、気持ちで負けません!みんな芸能人でもあるんで、負けん気はすんごい強い。それを表に出す子と出さない子といるけど…。でも試合が始まると隠し切れない本性がぼろぼろ出てきて、それがおもしろいですね(笑)。
私自身はフットサルを始めてまだ3ヶ月。ホリプロに入ったのも7月からで、チームに入ったのも7月。それまでは「キャプテン翼」に憧れて、女子サッカーをやってましたけど、チーム自体には後から入ってきたので、今までこつこつやってた子が報われるようにしたいと思ってます。
あとはみんな悩みを聞いたり…。スポーツ以外も年頃の子ばっかりだし、仕事との両立がうまくいかなくなって悩んでる子もいるし…。
目標?もちろん公式戦で優勝!お台場では一回も勝ったことがなく、3位なのに優勝したかのように喜んで泣いちゃったんですけど。勝つ喜びを初めてみんな味わったところなので、このまま夢は高く!


【MANAMI #3】
中途半端にマッチョなMANAMIでーす(笑)。
フットサルの動きとまったく同じ動きのバスケを小、中、高とやってました。使う部位が足になっただけで、戦略の立て方も一緒。正直言うと、サッカーあんまり好きじゃなかったんですよ。フットサルも「これが手だったら…」ともどかしく思うこともあったけど、バスケと同じ動きだと分かってからは…楽しいですね、ハイ。集団プレイじゃないですか、フットサルも。高校卒業して以来そういうのがなくなって、でもまたチームプレイをやれることになった。そこで感じるのは人のありがたみ。チームで頑張ることっていうのは生活にも役立てられることなだぁって、改めて思いましたね。
目標は絶対に1位です!まだまだ確実なシュートを入れることが出来ないから、そこをもっともっと上げていかなければ。自分の家にゴールがあればもっと練習できるのになぁって思うくらい。頑張ります!


【ゆりん #4】
幼稚園から中学時代まで陸上をやってました。
2000とか3000とか中距離だったんですけど、中距離って自分の頑張り次第でどうにかなるから、おかげで持久力とか負けん気みたいなのはすごいあります。
シュープさんとかはあきらかに個人技がすごい上手なんですよ。でもうちのチームはガッツとチーム力だけ。とにかくついていって抜かれないように、とか。頑張る、とか、ガッツ。でもそれって大事ですよね。ガッツに技が加わったら最強です。だから日々練習ですね。練習って裏切らない。やったらやった分自信がつく。「あれだけやった!」っていう気持ちのバックボーンがあるから、迷わないで立てる。
冒険王のときは地方のレギュラーで出られなかったので残念でした……みんなタレント業も兼ねてるから大変なんですよねー(しみじみ)。ま、それはどこのチームも同じですよね。でも試合に出られなかった時は、キャプテンとか仲いい福田さんと連絡取り合って「今日どうだった?」「フォーメーションは?」とか「反省会で何注意された?」とか情報を貰って、気持ちだけでも置いていかれないようにしてます。


小林直美 #5】
まだ入ったばっかりで、みんなで練習したのは5日間くらい。
まだチームに慣れなくて、パスとかも受け取れなかったりしてます…。
サッカーは未経験ですが、スポーツはずっとバレーやってて、いまもやってます。まだ高校二年生なんで。だから大林さんにお会いしたときはもう〜。すごい優しい方だなって思いました。まだ一緒には試合に出てないので、是非一緒にやりたいですね。大林、小林の大、小ペアで。
とにかく早くチームに慣れて、みなさんの役に立てるような存在になりたいです。そのためにはもっとスキンシップをとりたいですね。年下なんで、気にしちゃって喋れないこともあるんですけど、みなさんが喋りかけてくれるので嬉しい。すごい面白いです!


平塚奈菜 #7】
スポーツは得意ですけど、フットサルはまったくの未経験でした。中高の部活は器械体操。ちっちゃいころからバレエとか新体操とかやってきてたんで体はやらかいですけど、でも別に柔らかいのは活かされてないです(笑)。
お台場で3位になれたのは感無量でしたね。去年のお台場からやってて、初めて公式戦で勝ったんですよ。前は一点入れただけでも嬉しくて泣いてたくらいなのに…。ザナドゥーはチームワークもいいし、集中してるときはいいチームだと思う。いつも集中力と冷静さを保たないといけないけど、それが難しいんですよね。一人の集中力が切れるとみんなわ〜ってなっちゃうんです。一人が冷静になってないとひきずられる。
私のこれからの目標は、バックスなんですけどガンガン前のほうに行って点を決められたらなと。守りつつ、前に行く力もつけたい。まぁ、まずはカバーすることなんですけど、点も入れたいと思います。


福田真由美 #8】
去年5月の、フジテレビ739カップから参加してます。それまでは遊びでフットサルをやっていて、ちょっと経験はしてますけど、全然ダメだった。その頃と比べると……いまもザナドゥーは個人技がないんですが、チームワーク力がある。冒険王ではそれで勝ちあがったと思うんですけど、最初はそれが全部なかったな。あと6月くらいから女性にコーチをやってもらってるんですが、女の人がコーチだと、女心というか…男の人は筋肉からして違うので、そういう部分で参考になる。そこが勝利に繋がったかなというのがあります。
目標は……うーん、目標にはゴールがない。ディフェンスからバックから頑張りたいです。私、ゆりんちゃんと仲がいいんですけど、監督から「不思議ちゃんコンビ」と言われてるんです。何でだか自分ではよくわからないんですけど……あ、多分走り方とかかなぁ。ゆりんちゃんもバックスだし、二人で「不思議ちゃんコンビ」として練習を積み重ねています。まだ披露はできないんですが、今後期待!ってことで(笑)


くまきりあさ美 #10】
スポーツには自信がないんです。
だから西尾監督にはいつもいつも怒られてばっかりで。
フットサルやるようになってからは、毎日フラフープ30分と腹筋を100回やって寝るようにしてます。けど、まだまだですね。
仕事で練習にこれないことが続くと、みんながうまくなってて、
本当、焦る。ただでさえ足引っ張ってるのにどうしよう〜みたいな。だからといって出番がないとすごい悔しいんですけど(笑)。
……あの、実は私、最初キャプテンだったんですよ。
でもやっさん(安田美香)の方がまとめる力があるし、どちらかというとついてく側なんで、良かったなぁと思ってます。
目標は……一回も勝ち試合に出てないんです。
私が出ると負け試合なので(笑)、一回くらいは勝ち試合に参加するっていうのと、シュートを決めたいです、まずは。


前田友理香 #15】
フットサルを始めて以降は、おウチの回りを走ってますね。
空気が悪い場所なんで、少しでもいい方に向かって(笑)。
あと足元が変わりました。ヒールが減って、小走りできるくらい俊敏に動ける足元にしてます。
これからの一番の目標は「ウイニング・ザナドゥ」を出すこと。 ……ま、すごい遠くを見てしまったので(笑)、ちょっと近くを見ると、スタメンに入ること。
もう少しボールと仲良く、チームのみんなとも仲良く、ワンステップ上を目指したいです。口だけにならないように、動ける体作りとべース作りしなきゃ…。
ライバルは、外というよりは中。潰し合いということじゃなくて、みんなが向上しあって巧くなりたい。
あと、ワンツーをしたいですね、クルクルキューティクルで!


早房結香 #16】
一日中筋肉のことばっかり考えてます。25年間生きてきて、こんなに筋肉のこと考えたことなかったですね。「いま、ここ伸びてる」とか「ここ伸ばさなきゃ」とか。芸人なんで家でネタ書いてるときもストレッチしながら書いてるんですよ(笑)。お笑いのお客さんからもサポーターとかフットサルグッズばっかりもらう。ありがたいけどぉ、自分もお客さんも、本職忘れ始めてるな、みたいな。ヤバイですね。
でも私フットサルの神様に嫌われてるんですよね。いつも大会前にどこかしら怪我するんです。股関節の筋切ったり、肉離れ起こしたり、いまは足のじん帯を損傷してます。気持ちはいつも 120 %なんすけど、体はね〜。 だからお医者さんには止められてるんすけど(笑)でも見てるとやりたいじゃないですか。それにプレイしてると忘れてるんで、家かえって泣きますね。いて!って。
これからの目標は、いま補欠なんで、まずチーム内でレギュラーに入りたいですね。でもみんな同じくらいのレベルなんですよ。誰がレギュラーになってもおかしくない状態なんで、レギュラー、取りたいですね!


田代さやか #17】
技術がないぶん、体力と負けず嫌いでカバーしていこうかなと思ってます。気持ちが負けてしまったら「あ、もうダメだ…)と思ったら負けてしまうと思うんで。
フットサル始めてからは生活が変わりましたねー。暇な時間があればボールをコロコロコロコロやって。近所のマンションのおっきい壁のところで、近所のサッカー少年みたいに練習してます。
お台場の時はスタメンではなかったんですけど、みんなの向上心があっての3位だと思うので、それは忘れずにやって行きたいと思います。3位だからって浮かれるんじゃなくて。次の試合負けたらリザーブリーグになってしまうし…。そこで気持ち負けしないように頑張ってやっていきたいと思います。
今後の目標はスタメン入りすること。あと、へなちょこシュートが売りなんです、私。誰かがシュートしたのを補足する感じでへなちょこにシュートする事が多いんですけど、自分でもシュートに持っていけるようになりたい。もっと確実にシュートしていきたいですね。


中村真弓 #21】
キーパーとしてまだまだ未熟。ふわっときたキーパーの正面のボールとかもファンブルしてしまうことがあるんです。キーパーが一番フィールドがみれているので指示を出さなくちゃいけないんですが、そういうのがまだまだうまくいできない。声だけ大きいんですけど(笑)。一試合一試合が、勉強勉強また勉強。こう(手を沿って急上昇)なっていけばいいなと。
三位になったときは、まず一勝したときにみんな号泣して、カレッツァに勝った時も号泣したんですよ。あのカレッザに買ったぞ!って。もう優勝したみたいに(笑)。あのときまでは勝てないつらさ、やってもやっても点が取れないフラストレーションばっかりたまって。練習しても意気消沈……みたいな。それが勝ったこと自信に繋がってチームもまとまっていけたと思います。
目標は、スーパーグレートゴールキーパー若林源三
あ、キーパーというポジションでいえば、チーム内ですが、打倒・大林!(笑) ここ最近「負けたくない!」「試合に出たい!」という気持ちが強くなってきました。


彼女たちのコメントを読むと、タレントだからってテキトーにやってるんじゃない、メラメラした熱さを感じていただけたと思います。
少しは女子フットサルの魅力が伝わったかな?


次号はもっと彼女たちにツッコんだ取材を敢行します!乞うご期待!


http://www.blog.konami.jp/gs/2005/11/000275.html



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vol.2【「ザナドゥー ラブズ NHC」大特集〜その2〜】2005.11.14 Monday

前回に引き続き女子フットサルチーム、ホリプロザナドゥーを大フューチャーしてお届けします!


10月某日、駒沢公園で行われた女子フットサルチームの練習試合にお邪魔したのは、私ライター大道と、コナミが誇るサッカーゲームウイニングイレブン」の初見プロデューサー(以降、初見P)。


この初見P、女子フットサルについてはセルジオ越後なみ(?)の知識&鑑賞眼の持ち主。試合はほぼ毎回観戦に行き、純粋に「みんなガンバレー」と応援する、女子フットサルへの愛の深さにかけてはコナミ一、いや日本一!…かもしれない人物なのだ。といっても、アイドルヲタではありません。


「彼女たちの真剣さが素晴らしい。
特に純粋にスポーツに感動する気持ちが。」(初見P)


キラキラした目で語るが、観賞の楽しみ方としてはもう一つあるらしい。


「試合中は、タレントだろうがアイドルだろうが、隠しきれない性格が滲み出る。それも面白さではあります。」(初見P)


一転、ニヤリ、とニヒルに笑う初見P。
女子フットサルに限っては、そういう“人間ドラマ”も面白ポイントの一つなんだとか。う〜ん、なんか分かる気はするな。


さて、そんな我々が見守る中、練習試合が始まった。
ザナドゥーの対戦相手は一回戦がミスマガジンチーム。
展開が早く、試合の流れにスピード感があって楽しめる。
ザナドゥーはキャプテン・安田が声を掛け、引っ張っている印象。

「ようやく試合として成立する技術ができてきた。
ザナドゥーはMANAMIと稲熊がポイントゲッターなんだよね。
今日は稲熊選手いないなぁ…」(初見P)

さすが、初期から見守ってきた長老!解説者のようです。
と、その時、前田のシュートが決まりポイントゲット。
結局互角の印象ながらザナドゥーが勝利した。
が、2回戦の対サンズ戦は集中力が切れたか、終始押されムード。
後半は相手チームが入れ替わり、ミスマガジンチームとの再戦となったが、終了直前にゴールを決められて敗退・・・。
今日は一勝一敗となった。
しかし「キャ〜」と女の子っぽく言いつつ試合するのかと思ったら、予想外に超ハード。汗の匂いのする部活を思い出しました。


試合後のザナドゥーメンバーに、初見Pと直接対面してもらいました。
(初見P→初、ザナドゥー→ザ、安田→安、ゆりん→ゆ)


初: お台場も全日程行きました。
  その前の駒沢とか代々木とかも見てて…
  当然HORIDASHIMONO(ザナドゥーの旧名)から見てます。
ザ: え〜〜〜〜!すごい!!(大歓声)
初: 一勝もしてない時から見てるけど、冒険王で三位になった勝因はなんだったの?
安: コーチの存在は大きいですね。
  最近、元パラレッズ藤田安澄さんにお願いしていて。
  練習も厳しいし…。
初: 本業とのバランス、スケジュールの調節は大変じゃないですか?
ゆ: 私は地方の仕事が多いから、最初は「なんで私がフットサルを」と思ったけど、今は「やってよかったなー」とホントに思う。
安: なんか仲良しなんだよねー。
ザ: そう!チームワークは自信がある。
  その辺が変わってきたから、みんながいい意味で言い合えたりするよね。
  HORIDASHIMONOの頃とは全然違うチームだと思う。
初: うん、そういうのは凄く伝わるな。
安: 私たちはスポーツ選手じゃない。でも勝つことでその不安は報われるんです。
  両立してやっててよかった!という思いで…だから勝ちたいんです。
初: うん。それが仕事につながって行くのが理想ですね。
安: はい!みんなで一緒に仕事したいね。
ザ: 是非ともザナドゥーのソフトを!!!
初: アハハハハ……。


彼女たちの勢いに完全押され気味の初見P。
でも同じフットサルを愛するもの同士、誌面の何倍も会談は続いたのでありました。


最後に本日の感想を初見Pに聞いた。


「さっきも空き時間に芸人さんがネタ合わせをやっているのを、芸人さんじゃないチームメイトが見てあげていた。


そういうチームとしての団結力、みたいなのを強く感じるチームですね。
そういうのは試合に出るし、見てるこちら側にも伝わる。
普通にスポーツが好きな人が観れば、絶対面白さが伝わるジャンルだと思う。
野球好きのオッサンとかにもね。


実力としてはまだまだだけど、実際いい汗かいてるわけですし、“本気でやってる”っていうのをもっと世間的に認知してもらって、このジャンルを盛り上げていける手助けができたらなぁ、と思いました。
今日見て、より熱い思いになりましたね!」


目を輝かせて語る初見P。是非とも貢献して下さい!


今後も初見P、登場予定!


http://www.blog.konami.jp/gs/2005/11/000314.html



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vol.3【「ザナドゥー ラブズ NHC」大特集〜最終回〜】2005.11.24 Thursday

「勝ったのに、なんか悔しいんです!」


10月20日に開催された女子フットサル公式戦「第2回 すかいらーくグループCUP〜炎のサバイバルトーナメント」。
大会を制した「ガッタス ブリリャンチスH.P」キャプテン、吉澤ひとみが、優勝の感想を求められたときに発した言葉である。


勝ったのに残る悔しさ、不完全燃焼。
それは自分自身に向けられたものなのか、それとも対戦相手に向けた「喝」的なものだったのか。
ガッタスと対戦することなく準決勝で敗れ去った、「ザナドゥー ラブズ NHC」の面々は、この吉澤の言葉をどう聞いたのだろうか。


ザナドゥー ラブズ NHC」。
ホリプロ所属タレントを中心に結成されたチームである。
キャプテン安田美香を中心にチーム力は上昇、待望の公式戦初勝利、前大会では3位と、着実にステップはあがっている。


試合前、今までとは違う活気がありました」(安田美香)


いいノリでのぞんだ今大会。
1回戦の対戦相手は、エイベックスの「チーム ドリーム」に決まった。
今回、トーナメント下位チームには、リザーブチームとの入れ替えという事態が待ち受けている。そのためにも1回戦は確実に勝たないといけない。


「初対戦ではないので、リラックスして臨めました」(中村真弓)

ウイニングイレブン』シリーズプロデューサー、初見氏が言う。(以降、初見P)


「身体の大きい選手が多いんで、当たりが強い。競り合いでは優位に立てる。
パスをちゃんとまわせれば、勝機はある」(初見P)


好調が持続しているのか、開始2分でゴール。
初見P曰く、「ディフェンス型チーム」のザナドゥー。それが、


「前半はいつもと違う、『攻めのザナドゥー』でした」(田代さやか)


しかし後半開始早々、いきなり攻め込まれてからは、ドリームペースで試合が進んでいく。


「絶対負けられない、という焦りがあったかもしれませんね」(福田真由美)


何度も危ない場面が見られたが、かろうじて「1−0」で逃げ切り、準決勝進出を決めた。対戦相手は「ミスマガジン」。
何度も対戦している相手だ。


「練習試合で一度勝ったので、もう一回勝ちたかったですね」(くまきりあさ美)
「勝たなきゃいけない相手。チームのテンションは上がってました」(前田友理香
「攻守の切り替えを図り、好機があればカウンター」(初見P)


しかし。抜かれる、パスが通らない。なにかが違う。


「声ですね。声が通らなかったし、動きに焦りがありました」(安田美香)


開始1分。
早々にゴールを奪われる。
逆にカウンターを奪われる形となった。


「先取点をとられると、ダメになっちゃうところがあるんです」(MANAMI)
「落ち着こうと思うんですが、切り返しが遅いんですね」(平塚奈菜)


まず追いつかないといけない。
それが焦りを呼ぶのか、その後もなかなかチャンスを活かす形が生まれない。
そして終了間際の後半7分、2点目のゴール。
再びカウンターでの得点だった。


「全員攻撃をするウチらしい点の取られ方かな、とは思いますね」(安田美香)


念願の決勝進出は果たせなかった。


「気抜け?それはないです。相手のほうが落ち着いてただけです」(早房結香)
「勝ってガッタスとやりたい!と思ってたんですけどね」(中村真弓)


12月、スフィアリーグが開幕する。


「単なる『芸能人のフットサル』じゃなく、ちゃんとスポーツという目線で見られるレベルになってきたと思います。
そして、SPHERE LEAGUEという大きな目標が出来たことで、ますますジャンルとして活性化していく手応えを感じました」(初見P)


この日、ザナドゥーの選手は、自分の課題が見えたと、各自口にしていた。
負けた瞬間から、目線はもう12月に定まっている。
悔しさで涙を流さないために。


「勝ったのに悔しい」


その気持ちを知りたいから。


http://www.blog.konami.jp/gs/2005/11/000408.html